木造建築の構造設計

2004.10.15

はじめに

最近の大地震における被害例として、木造軸組構法住宅の甚大な被害が報告されており、耐震設計上での大きな課題の一つとなっています。木造住宅では、単なる耐震設計手法の問題に留まらず、天然材料である木材の特性を十分に理解していないための不具合、施工時の品質監理手法が普及していないことによる不具合、竣工後僅か20年程度で耐久性が大きく劣化する不具合等が、地震被害を誘導あるいは拡大している事例も数多く見られます。

その一方で、木質材料も進化してきており、他の構造材料と同様な品質管理手法により製造される、構造用集成材等のエンジニアードウッドも普及してきています。

さらに、我国の歴史的文化遺産の一つとしての大規模な木造建築は、世界にも類例を見ない貴重な財産であり、これを将来にわたって維持・補修し、伝承していくことも、建築構造技術者の重要な役割であると考えられます。

今回、特集のテーマとして、木造建築を取り上げました。時を同じく、木造の本を出版しましたので、その内容を一部ご紹介しようとの企画です。

  1.  木材のいろいろ
    ・・・天然材料から加工材料まで
  2.  木材が折れるまで押してみる
    ・・・木材の力学的特性
  3.  木材とうまく付き合うには
    ・・・木材の取り扱いの留意点
  4.  地震に耐えるために
    ・・・地震に対する設計
  5.  出版「木造建築構造の設計」
    ・・・JSCAで出版する木造の本をご紹介します。
  6.  木造についての講習会
    ・・・11月16日「木造建築構造の設計」を教材に講習会を行ないます。
  7.  JSCA版木造標準仕様書(DXF・PDF)
    ・・・施工時の品質管理のためにJSCA独自の仕様書です。

企画・編集 広報委員会 HP部会
原案執筆 技術委員会 木質構造部会 木林・金箱