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『コンクリート』- 高強度・超高強度コンクリート

 

3)高強度コンクリートはどこまで実用化できたか?

高強度コンクリートは、建築物の高層化、大スパン化を目指して進歩してきました。つまり、柱1本にかかる上階からの重さがとてつもなく大きくなるのを、強度の高いコンクリートを使う事によって、いかに邪魔にならない柱の大きさにするかという技術開発です。 (詳しく知りたい方は、 文献 *1文献 *2 などを参照してください。)

実験室やコンテストではなく、実際の建物に対してどう使われているかと言う、実用化への変遷の概略を以下に示します。

国内での実用化強度 1970年代 30(N/mm2 高層住宅
1980年代 48(N/mm2 高層住宅
1993-1999年 100(N/mm2 高層住宅
2004年 130(N/mm2 高層住宅
( 2001年 200(N/mm2 酒田みらい橋 )
海外での実用化強度 1960年代 52(N/mm2 Lake Point Tower Chicago
  1980年代 117(N/mm2 225Wacker Drive Chicago
  1990年代 105(N/mm2 Japan Center Office Frankfurt
  ( 1997年 200(N/mm2 Sherbrooke pedestrian/bikeway bridge Quebec )
注) 1MPa=1 N/mm2
1974年 椎名町アパート(鹿島建設)
時代を経るにしたがってどんどん高強度化が進められていることがお解かりと思います。 それまでの郊外型の団地開発から一転して、都心にマンションが建てられるようになり、それがさらに高層化競争に突入していった時期と符合しています。 国内・海外とも、建物に対しては120~130(N/mm2)が実用化できていますし、
2001年 酒田みらい橋
(大成建設、太平洋セメント、前田製管)
橋などでは国内外とも200(N/mm2)のものが報告されています。 (橋と建物の強度差は、建物の方が複雑で部材が小さいため施工がし難く、施工性と強度との関係から、容易に強度だけをあげられないという技術上の壁があるからです。)

※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。

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