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2022年を迎えて
― With/Afterコロナ時代のJSCAの取組み ―

 

JSCA会長
常木 康弘
Yasuhiro Tsuneki

皆様、新年あけましておめでとうございます。

昨年は、新型コロナ感染症拡大が第3波を迎え感染者が急激に増える中での年明けで、Withコロナの時代にあってもJSCAの活動ができるよう取り組むことを目標に活動が始まりました。そして間もなく委員会活動や各種イベントは、オンラインあるいはオンラインと対面併用での開催が定着しました。オンラインでの開催は、地理的制約を大きく取り除く効果がみられ、それまでであれば、首都圏の会員が中心であった本部主催の様々なイベントや、支部中心の各支部で開催するイベントに、日本全国どこからでも参加できるようになり、本部と支部の垣根、支部間の垣根が非常に低くなりつつあるように思います。

一方で、昨年11月の構造アイディアコンペ“アイス棒タワーコンテスト”には約60チームの参加があり、学生をはじめ300人ほどの方々が一堂に会し、熱気あふれる雰囲気の中で開催されました。同じ会場に参集し意識を共有しながら開催される対面でのイベントの大切さも実感させられました。また、同時にオンライン配信されました。直接会話はできず会場ほどの臨場感は味わえないものの、イベントの内容は把握でき楽しむこともできました。今後のイベントの在り方に一石を投じたのではないでしょうか。

2022年は、With/Afterコロナの時代におけるJSCAの活動が、本格的に始動する年であると考えています。1月には一昨年度から延期された「構造デザイン発表会in沖縄」が、多くの人が参集して開催される予定です。万全のコロナ感染対策を行いながら多くの会員の方々や学生の方が参集し、自分の設計した建物について設計の考え方や、その思いを語っていただき、議論する場となります。オンラインでは達成できない顔と顔を合わせながらのコミュニケーションや、発表の場や時間以外のコミュニケーションなども期待できると思います。さらには、現地で直接参加できなかった会員や会員外の方のために、オンデマンド配信も予定しています。With/Afterコロナ時代における大きなイベントの在り方を探る機会と位置付けたいと思います。

With/Afterコロナの取り組みとして、本部の委員会への参加の在り方を検討しています。従来、本部の委員会は首都圏近郊に在住、在勤の方々を中心に行われてきました。これは、委員会が本部会議室で行われ、往復の時間と交通費の問題で結果的にそうなっているものでした。昨今、オンラインでの委員会開催が日常的に行われるようになってきており、支部会員の方の本部委員会参加への障害は少なくなっています。本部委員会で積極的に活動したいと考えている支部会員の方々にも、本部委員会へ参加いただけるようにしていきたいと思います。

今年は、新型コロナ感染症拡大に受け身で活動するのではなく、社会環境の変化に対応して、支部活動の良さを生かしつつ、本部や支部という枠組みにとらわれず、全国のJSCA会員の方々が共に活動できるよう、また、コミュニケーションが取れるよう積極的に活動していきたいと思います。

一方で、将来を見据えた長期的な活動も推進していかなければなりません。脱炭素社会へ向けて、木を使った建築の普及も大きなテーマの一つです。木造住宅のみならず、中大規模建築への木の利用増進のため、会員への情報提供はじめ、木造建築設計技術の普及にも力を入れていきたいと考えています。JSCAとして、木、特に国産材の使用増進へ向けて、関係団体とも協力して目標を達成すべく、提言を出したいと考えています。

また、数年続けているBIMの普及・推進へ向けた活動も、引き続き注力していきます。建築において、品質の向上、効率化などのためデジタル化が進む中で、BIMもその一端を担う重要なツールであると考えています。BIMを多くの方々が使える便利なツールとすべく活動をしていきたいと考えています。

さらに、JSCAでは建築基準法を満たすだけではなく、建物の目的あるいは建築主の意思によって、耐震性能を定める、「JSCA性能設計【耐震性能編】」を作成し、建物の耐震性能の向上を目指した活動を行ってきました。昨年は、その適用範囲を中高層建物から中低層建物まで拡大し、幅広い建物の性能設計が可能となる提案をまとめました。JSCA性能設計を普及させることで、より一層建築物の安心安全に貢献していきたいと考えています。

新型コロナ感染症拡大のマイナスの面を克服し、With/Afterコロナ時代にJSCAがさら社会に貢献できるよう、また、会員が生き生きと活動していけるよう、関係団体の方々と共に活動していきたいと思いますのでよろしくお願いします。


※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。

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