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『第18回JSCA賞』 選考報告

 

偽装事件は依然として紙面を賑わしている一方で、目前に迫った基準法改正はどう見ても我々を意欲的にする方向には進んでいない。構造設計者は性悪説によって束縛される対象となり、学生の希望する職種からは程遠いものとなりかねない。こういう時代にあってこそ構造設計者の価値をアピールし、社会に明るい話題を提供するJSCA賞の果たすべき役割は益々大きいと考える。

今年も業績賞を含め11作の応募があったことはうれしい限りである。内訳は作品賞7、業績賞1、新人賞3となっている。2005年12月11日に開かれた第1回審査委員会では、力作ぞろいということもあるので、全作品の現地審査を行うことを決定した。

現地審査は8人の審査員のスケジュールを調整しながら、審査員全員参加を原則とし2月10日から3月19日にかけて行い、業績賞については応募者に対するヒアリングを行った。

最終審査は全審査員出席のもと、3月19日に行われた。各審査員が現地審査作品に対する意見を述べた後、審査員の関係する応募者については記入を行わないことを確認したうえで投票を行った。その結果、作品賞2、業績賞1、新人賞1を選出した。

賞ごとの枠は特に決まっておらす、総数で4というのがこれまでの慣例であるが、今回は作品賞の「MIKIMOTO Ginza2」(早坂安弘君)、「大阪弁護士会館」(徳田幸弘君)、業績賞の「限界耐力計算を用いた木造建物の新しい耐震設計法-その開発と普及活動」(樫原健一君)は圧倒的な得票ですんなりと選出された。最後の一席を『慶応義塾大学(三田)南館』(作品賞:篠崎洋三君)、「神戸新生バプテスト教会」(新入賞:白髪誠一君)が争うこととなった。応募部門も違い、建物規模なども異なる2作を比較するのは非常に難しく、議論百出となったが、最後は新入賞を是非一作は選出したいという声がまさり、この結果となったことを付記しておきたい。

最後にJSCA賞を益々盛り上げるべく、会員諸兄のご理解とご尽力に期待いたしたく、よろしくお願いいたします。


小堀 徹(こぼり とおる)

※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。

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