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『第21回JSCA賞』業績賞

 

プレストレストコンクリート(PC)構造の普及活動と技術の展開

徐 光(じょ こう)

プレストレストコンクリート造(PC)の利点を生かし用途にあった建築の実現のために積極的にPC構造計画をしてきた。自社の設計実績を用いて安全性、耐久性、大スパンの実現などPC建築について数々の執筆や講演会、見学会をおこない、PC技術の普及活動に取組んでいる。2005年、PC技術協会作品賞を受賞した「JYU-BOKO」は、PC版をL型に配置し、組合せにより狭小地においても自由な空間を創り出した。2006年、第1回日本構造デザイン賞を受賞した「アルミニウムハウス」は、アルミ構造へPCの技術を導入した。載荷試験によりPC鋼棒を用いた圧着工法の可能性を実証し、さらに柱、梁、壁のアルミの押出し材を統一し、ジョイント部材の形状にまでこだわり、構造の合理化をはかった作品である。同年、札幌市のオフィスビル、KBビルは、リヴ付きのPCフレームを連続させ、彫刻的な空間を創り出し数々の評価を頂いた。また2007年高知県に竣工した「いちとにぶんのいちView」は、造形的な斜め格子のPC材と水平移動システムを自ら考案し、施工法をあみ出し実現したPC建築である。PC建築を計画することにおいて、施主や意匠設計者の理解など課題は多いが、PC構造を生かし、建築の可能性を拡げる活動を続ける。

<主な活動実績>

  1. 建築知識社特集「ハイブリット構造入門」連載(1997年11月~1999年3月)
  2. 建築技術社特集「PC建築の美+技」PC建築の応用編(1998年12月)
    「PC建築の応用」編を執筆。プレストレスの原理や仮定断面算定を構造形式別に掲載。
  3. プレストレストコンクリート技術協会 第11回論文集「3方向プレストレスを導入したL型断面梁柱の健全性の検証」(共著)(2001年11月)
  4. コンクリート工学年次論文集Vol.24 No.2「遠心成形PCによるラーメン構造の実験の研究」 (2002年)
  5. 「ディテール」特集号「PC造の魅力と可能性」(2002年)、同「PC造入門」(156号~165号)(共著)
    企画、編集、執筆(共著)を行う。事例として16作品の魅力と技術的なポイントを紹介。
  6. NPO法人 「PC-ARTS」理事 (2003年)
    初期から理事を務める、PC建築技術支援センター。
    実務者、経験者が中心となり、PcaPC住宅の研究、施工技術指導またPC構造体の経済性を調査 するなど幅広く活動する。
  7. 写真2 写真3
    写真4
    写真5 写真6
  8. JSCA新潟 「建築構造の構築」講演 (2003年)
  9. JYU-BAKO:PC技術協会 作品賞 (2005年)
    PC版の自由な組合せによるPC造住宅写真2
  10. Links:神奈川建築コンクール 特別賞 (2005年)
    建築概要:建設地 神奈川県青葉区 PC造 地上5階建て 延床面積2949.09m2
    特徴:床版、壁版の薄肉部材の接合を圧着工法で構成写真1・3
  11. 日本構造家倶楽部 第1回日本構造デザイン賞 (2006年)
    アルミニウムハウス 載荷実験をおこない、PC鋼棒の圧着工法を用いた住宅写真4
  12. K・Bビル:第7回JIA環境建築賞 入賞(一般建築部門)、北海道知事賞、オフィス賞(2006年)
    建築概要:建設地 北海道札幌市 PC造 地上5階建て 延床面積216.41m2
    特徴:連続リングフレーム空間写真5・6
  13. 第18回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム 論文集「薄肉はり・柱圧着工法における実大実験」(2009年10月)
    2009年10月米子シンポジウムにて発表
  14. いちとにぶんのいちView:PC技術協会 作品賞 (2009年)
    建築概要:建設地 高知県安芸郡 PRC造 地上2階建て 延床面積287.95m2
    特徴:引張り出し施工法による空中レストラン写真7・8
    写真7 写真8

※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。

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