ホーム 建築構造を理解するために 特集木造建築の構造設計:はじめに

木造建築の構造設計

 

はじめに

最近の大地震における被害例として、木造軸組構法住宅の甚大な被害が報告されており、耐震設計上での大きな課題の一つとなっています。木造住宅では、単なる耐震設計手法の問題に留まらず、天然材料である木材の特性を十分に理解していないための不具合、施工時の品質監理手法が普及していないことによる不具合、竣工後僅か20年程度で耐久性が大きく劣化する不具合等が、地震被害を誘導あるいは拡大している事例も数多く見られます。

その一方で、木質材料も進化してきており、他の構造材料と同様な品質管理手法により製造される、構造用集成材等のエンジニアードウッドも普及してきています。

さらに、我国の歴史的文化遺産の一つとしての大規模な木造建築は、世界にも類例を見ない貴重な財産であり、これを将来にわたって維持・補修し、伝承していくことも、建築構造技術者の重要な役割であると考えられます。

今回、特集のテーマとして、木造建築を取り上げました。時を同じく、木造の本を出版しましたので、その内容を一部ご紹介しようとの企画です。


企画・編集 広報委員会 HP部会
原案執筆 技術委員会 木質構造部会 木林・金箱

※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。

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