「耐震診断」の結果によって、耐震性が十分でないという結果が出た場合、建物を補強して十分な耐震性を持つようにする必要があります。これを「耐震補強」といいます。参考例として、耐震性不足を回復する為に有効な方法を3つご紹介しましょう。
なお、ご紹介した事例はごく一部です。耐震補強の方法は多数ありますので、インターネットの情報などを検索されるとよろしいでしょう。
図2-1aのような壁に図2-1bのように筋交いを入れて補強したり、合板を貼り付けて、剛性を高める補強をします。 | ![]() |
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図2-1a | 図2-1b | 図2-1c |
図2-2a~2cのように柱や梁、筋交いの接合部に補強用の金物を追加します。 | ![]() |
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図2-2a | 図2-2b | 図2-2c |
図2-3aのよう窓などの開口部に壁を追加して、補強します。追加する壁は、図2-1a~1cの様な補強方法とします。 | ![]() |
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図2-3a | 図2-3b | ||
※上記図版は「戸建住宅耐震改修工法・事例」((財)日本建築防災協会発行)を参考に作成 |
補強工事により窓がつぶれたり、部屋が狭くなったりしないかなどについてご心配される方がいらっしゃいます。ケースによってはそのようなことも有るかもしれませんので、補強工事の前に、必ず耐震補強についての設計をおこない、その時点で設計担当者の方と十分に話し合うことが大切です。
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※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。