ホーム 建築構造を理解するために 特集確認申請の手続きが変わる:特集

確認申請の手続きが変わる
これから建築物を建てようとしている皆様に

 

■ 構造設計依頼時に意識していただきたいこと

・改正法の動向

6月20日へ向けた基準法改正の作業は遅れ気味で、構造の詳細な技術基準等の公表は8月にずれ込む見通しです。また、各審査機関に対する審査指針の徹底や、法改正の国民への周知が必ずしも十分でないため、確認申請における混乱が懸念されています。

・設計時間の確保

設計図書が増えるなどにより、設計にかかる作業時間が増えることになります。また、工事途中での設計変更は再申請などの負担が生じるため、確認申請時に完璧な設計図書を求めておくことが望ましいです。設計の依頼に際しては、現場で自由に計画変更が可能だとは考えず、十分な設計期間を確保して建築主としての希望を設計に反映させるとともに、確認申請期間に十分な時間を確保することが大切です。

■ 建物を建てる(購入する)ための心構え

建物はまず安全であることが大前提で、その安全の確保には費用がかかることを認識しなければなりません。建築物は一品生産品であり、工場生産された製品とは違うため、与えられた時間と費用、そして作業にたずさわった人間により出来具合が違ってしまいます。

建築基準法による設計は建物の耐震性の最低限の確保にとどまりますが、良い建物を建てるためには建設コストがかかります。建物の安全を確保するための構造設計に、十分な時間と設計料を確保することと、あわせて構造設計者を慎重に人選することにより、安全で安心できる良い建物ができるといえます。


※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。

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