長さはほとんどの場合mm表示となっています、それ以外の単位を使う場合はcm,mなどの単位を表示します。
力の単位は以前重力単位系を使用していたのでkgfを使用していましたが、現在はSI単位系に変更になったのでN(ニュートン)を使用しています。注1
1kgfは9.8Nなので、約10Nと考えればわかりやすいです。
以前の構造図では、鉄筋やコンクリートの強度の表示がSD35やFc210になっていますが現在はSD345やFc21の表示になっています。注2伏図、軸組図では1/100、1/200が一般的に使われています、1/100の図面では1mを1cmで作図しています。
基礎・柱・梁などのリストや配筋詳細図は1/30がよく使われますが、基礎リストのように大きな物は1/40、1/50で作図することも有ります。
通り心は、建物を設計、建築するときの規準となる線で 壁芯や柱芯を通る線のことです。
通り符号は、通り心につけた名前で、一般的には左から右、下から上に順番に付けられた符号で、柱・梁などの場所を特定するための住所のような物です。
C : 柱を表す記号 Columnの頭文字 3C1と表示して、3階のC1柱を示す。
G : 大梁を表す記号 Girderの頭文字 5G1と表示して、5階床のG1梁を示す。
B : 大梁や小梁を表す記号 Beamの頭文字 大梁を表す時はGと同じような使い方をし、この時小梁は b(小文字)表示とする。
S : 床を表す記号 Slabの頭文字。
CG・CB・CS : 片持ち梁、片持ち床を表す記号で Cantileverの頭文字と梁、床を組み合わせた記号で柱、梁で片側のみ支持された梁や床を表す。
W : 壁を表す記号 Wallの頭文字。
EW : 耐震壁を表す記号
F : 基礎を表す記号 Footingの頭文字。
FG・FS : 基礎梁、基礎スラブを表す記号で、基礎を表すFと梁・床を表すG・Sを組み合わせた記号。
P : 杭を表す記号 Pileの頭文字
記号や用語が解ったところで、建物の構造図を見ながら、それぞれの図面に記入されている内容を見ていく事にしましょう。
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