2023年7月吉日
一般社団法人 日本建築構造技術者協会
会長 小林 秀雄
拝啓 余寒の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
近年あらゆる面における権利義務意識の高揚に伴い、我々専門技術者も、業務のミスに基づく損害賠償を請求されるケースが増加しております。平成19年(2007年)6月に施行された改正建築士法では、建築士事務所は委託者の求めに応じて賠償責任能力に関する情報開示が義務付けられ、平成27年(2015年)6月「建築士法の一部を改正する法律」の施行により、設計等の業務によって生じた損害を賠償するための保険契約の締結が努力義務として示されました。
JSCAでは2010年3月にJSCA会員を対象とする構造設計賠償責任保険制度を創設し、現在400を超える事務所が加入しています。
すでに他団体でも「建築士事務所の賠償責任保険制度」が運営されておりますが、JSCAの保険では構造設計業務に特化し、従来の賠償責任保険がカバーしていなかった部分を補償対象としています。
また、2016年3月より「5年間無事故割引」及び「JSCA建築構造士割引」が、2017年3月からは「廃業後に発生した損害賠償事故」を補償するオプションが導入され、JSCA会員にとってますますメリットのある保険制度となっております。
不測の事態に備え、JSCA会員が共同して相互扶助的に危険を担保し合い、専門家責任を果たす重要な保険制度として健全かつ安定した運営を行っていきたいと考えております。そのためには、さらに多くの会員に制度に対する理解をいただき、是非加入していただきますようご案内申し上げます。
なお、2023年(保険期間:2023年3月1日~2024年3月1日)の申込受付を開始しておりますので詳細は専用ホームページ( https://jsca-kenbai.jp/ )をご覧ください。
敬 具
(FAXにて資料請求をお願いします)
(他の建築家賠償責任保険から継続移行を希望される場合は告知書の提出が必要です)
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※掲載された記事は執筆当時の法令・技術情報に準拠して執筆されています。ご留意ください。